1日1つの「日本的!」な楽しみ


by michiru-hibi1007

初地蔵       己卯の日・旧暦12月21日

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初詣、初卯詣に初閻魔、初観音と初大師。お正月は、初のつく特別な日が多くて、昔のひとはずいぶん忙しかった。
...などと思っているうちに、正月ももう晦日が近いこのごろです。

実は、他の行事と重なって、ここで紹介できなかった「初」縁日も多数。
順不同でそらんじてみますか?
ええっと、まずは、初巳の弁天詣に初亥の摩利支天詣。それから、初寅の毘沙門参り、初甲子は大黒さんの初縁日、ほかには、初薬師、初水天宮、初金比羅...これで全部いえたでしょうか、ちょっと自信がありませんが、とりあえずふーって感じです。

よくよく、考えてみれば、昔の方は、信心するおひと方のお参りだったのかもしれず。
節操なく忙しいのはかえって現代人のほうかもしれません。といっても、そんなやからも、そう多くはないでしょうが(笑)。

さて、本日1月24日は、お地蔵様の初縁日。多くの「初縁日」の中で、これだけは見過ごしてはならない縁日と思っている1日です。

お地蔵さまの本名は、地蔵菩薩。
仏教界では、観音菩薩などと同じ地位にいらっしゃり、如来になることを目指して修行中のお方のひとりなのですが、他の菩薩様たちと違い、路傍や辻などに野ざらしで立っておられることが多い。あるいは、寺に安置されてたとしても、何故かいつも身体を張って人々のお参りを受けられる。塩を盛られる、縛られる、たわしでごしごしこすられる。
...どうも非常に苦労の多いイメージを纏った菩薩様です。

仏教界のストーリーでは、地蔵菩薩は、地獄などを廻り、罪を犯したひとの苦しみを受ける役割。だから、この世にあっても、私達人間の身代わりになって傷をおったり、働いたり...ってことなんでしょうか。
と考えると、お地蔵様って、人間にとってはなにより身近で、とってもありがたい存在です。

東京地方で、お地蔵様といえば、巣鴨の刺抜き地蔵が有名ですが、今日は、ぜひともご近所のお地蔵様をお参りしたい。日ごろ、人知れず、見守っていてくださるかもしれませんから、そのお礼です。

写真は、谷中の商店街「よみせ通り」の延命地蔵。
本物のお地蔵様は商店街の中央に祀られ、とても大切にされています。それが、界隈の住民の密かな矜持という感じもあって、老いも若きも、幼い子までも手を併せてお参りする様子が頻繁。
狭い地蔵堂に参るため順番待ちが出たりします。
「よみせ通り」の近隣が、穏やかで住みやすい街なのはそのせいもある。この街に住んで、お地蔵様をきちんと大切にする街は、とても過ごしやすい場所と思うようになりました。
by michiru-hibi1007 | 2011-01-24 09:55 | 縁起物