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1日1つの「日本的!」な楽しみ


by michiru-hibi1007
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生姜シロップ               庚子(かのえね)の日・旧暦1月12日

生姜シロップ               庚子(かのえね)の日・旧暦1月12日_c0205840_22155565.jpg

寒い時期には、あのごっついカタチの生姜が大活躍。
食事を整えるには、通年よく使う食材ですが、冬になると消費量があがるのは、「生姜湯」のせい。今日は寒いなぁ...と思って、一杯、風邪かなと思ったらまた一杯という感じで、なんだかいつも飲んでいる。すぐにぽかぽか温かくなる即効性もついつい習慣的に飲みたくなる理由でしょうか。

生姜湯の作り方は簡単で、擦った生姜と水グラス一杯分ぐらいを小鍋でぬるめに沸かし、そこに好みの甘味を入れて飲むというだけ、もうしわけないほどシンプルです。
もったいないので、気にならなければ、生姜の繊維もそのまま食べてしまいます。

ただし、甘味は、カラダを冷やさないものを選ぶのがポイント。
黒砂糖とかきび砂糖とか精製されていないものか蜂蜜、メープルシロップなど。白い砂糖はカラダを冷やすので生姜湯には使いません。

それと、ぬるめに沸かすというのも実は重要。
生姜の辛さは、ジンゲロールとショウガオールという成分によるものですが、この成分が生姜の肝。ジンゲロールは免疫力を高め、ショウガオールには血管を広げ血行を良くしカラダを温めるという機能があるんだそうです。ただし、熱を加えるとジンゲロールの量が減り、逆にショウガオール成分が増加するという特徴があり、どうせ生姜湯を作るなら、ぬるめの方が両方の効果が期待できる...かもということです。
このことを知ってから、特に風邪を引きそうな時に飲む生姜湯はぬるめが習慣となりました。

ところで、冷え対策が常識となりつつある最近は、「生姜シロップ」という便利なものが登場、いろいろなところでよく目に付くようになりました。
写真は、谷中の老舗喫茶店「カヤバ珈琲」製の「谷中ジンジャーシロップ」。
生姜にきび砂糖と蜂蜜、レモン果汁で風味を加え、このままお湯で溶けば、あっと言う間に美味しい「生姜湯」の出来上がりです。
生姜の一部には、谷中由来の谷中生姜を使っているこだわりがいい感じでもあります。

カヤバ珈琲で人気の「谷中ジンジャー」はこのジンジャーシロップを使ったもの。真夏にはジンジャーシロップのかき氷、今なら、「甘酒豆乳ラテ」というのもある。
それは、甘酒+「谷中ジンジャーシロップ」+豆乳の温かい飲み物で、ほっと体が温まります。

ということで、今日は最後に、最近、家でも作って飲んでる「甘酒豆乳ラテ」もどきのレシピを。
(1)酒粕(あるいは甘酒)+水を小なべに入れて混ぜ、とろ火にかけて混ぜる
(2)酒粕(あるいは甘酒)が溶けたら、豆乳を加え沸騰前で火をとめる
(3)カップに入れて、ジンジャーシロップを少々で出来上がり。

カヤバ珈琲のレシピを伝授されたわけではなく想像ですが、なんかいい線いってるのではと、満悦気分で飲んでいます。
カラダが温まる上に、ほどよくこ腹もおさまって、生姜の風味が、なんだかほっと幸せな気分。

冬には、冬の楽しみがあるなぁとしみじみ思う味でもあります。
by michiru-hibi1007 | 2011-02-14 22:14 | 食べもの歳時記