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1日1つの「日本的!」な楽しみ


by michiru-hibi1007

寒桜咲く                壬寅(みずのえとら)の日・旧暦1月14日

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一足早い梅の開花に夢中で忘れていましたが、東京でももう「寒桜」が八部咲きです。
昨年末から咲いていた「冬桜」の見ごろが終わるのと同時ぐらいの1月末に、沖縄のほうで「緋寒桜」が濃い桃色の花を咲かせたとの便りを聞いて、そしたら、東京の「寒桜」もぽつぽつと花を咲かせ始めます。
桜の中に正確な時計でもあるかのように、この順番は意外に正確。

勝手に決めている「寒桜」観賞スポットは、新宿御苑、小石川植物園と上野公園。まだ、いったことがありませんが、皇居の東御苑本丸跡にも寒桜があるとも聞きました。
一応、順繰りに見て歩くのがここ数年の習慣になっていますので、今年は一箇所多く廻らねばなりません。
まだあまり花の咲かないころに淡いピンクの塊が浮かんでいるようにも見えるので、行けばそれとすぐにわかるのが「寒桜」のいいところ。写真は、小石川植物園の小石川養生所の井戸の際に立つ、「寒桜」です。
見慣れた染井吉野がパッと咲いて、パッと散るのと比べると、寒桜の咲き方はややスローモーション。つぼみから開きかけの状態も楽しめて、花びらが開ききるまではまだ間がありそうな花がたくさん付いています。1月末から開花しはじめて、まだまだ満開までは日にちがありそうなのは、やはり寒い時期に咲く桜だからでしょうか。

東京だと、寒桜の木をそう多く見かけることはありませんが、熱海には街中にこの「寒桜」が多く植えられ、別名「熱海桜」と呼ばれ親しまれているそうです。
早咲きの桜といえば、同じく寒桜の仲間である「河津桜」が有名ですがそれはやっと開花したばかり。熱海の寒桜「熱海桜」は、1月末から今ぐらいがちょうど見ごろだそうで、HPで覘いてみれば、思い切って足を伸ばしたくなる美しさです。

植物辞典によれば「寒桜」は、「緋寒桜」と「山桜」の自然交雑種と考えられているそうで、江戸時代の後期から関東地方以西の暖地で栽培されたそうです。
ちなみに「緋寒桜」は冒頭でもふれた、1月に沖縄などで咲く桜。「山桜」は、品種改良されたのではない、いわゆる日本の自生種で、奈良の吉野山に咲く桜として有名、日本の代表的な桜です。

さて、「寒桜」の見ごろはしばらく続き、お彼岸の頃にやっと「彼岸桜」が開花します。その後は、染井吉野がどっと咲いて、花見の季節。
染井吉野が散っても、「八重桜」「山桜」など...と、東京でも初夏の声を聞くまで、桜は開花リレーのように順繰りに花たすきを繋ぎます。
南北に長く山地も多い日本列島ですから、開花の状況も場所によっていろいろ。日本地図を片手に、桜の花暦を作って旅したらさぞかし...などと想像して楽しみますが、外に出れば、まだ北風で寒さ厳しい。
さっき眺めたばかりの「寒桜」も寒かろうか?

どうやら、まだまだ、本格的な桜の季節までにはまだ間があるようです。
by michiru-hibi1007 | 2011-02-16 12:33 | 植物のこと