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1日1つの「日本的!」な楽しみ


by michiru-hibi1007

啓蟄                    庚申(かのえさる)の日・旧暦2月2日

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今日は、二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」です。

二十四節気の言葉の意味を説く参考書『暦便覧』には「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出ればなり」と記されているそうです。
「啓」は「ひらく」、「蟄」は「土の中で冬ごもりしている虫」の意味です。陽気もよくなり、地中で冬ごもりをしていた虫も、春だ春だと地上に這い出してくるころ...ぐらいの感じでしょうか。

立春のあと初めての雷のことを「虫だしの雷」と呼びますが、この時期がその「春雷」の季節。啓蟄の意味するところと、春雷の時期があいまって出来た言葉でしょう。
雷様が「春だぞおきなさい」と雷をならし、その音を目覚ましに虫たちが、なんだなんだ、わらわらわらわらと這い出してくる。
そんな様子がイメージされるユーモアのある言葉でもあって、面白いです。

もちろん虫の這い出す様子を観察するのは、都会ではなかなか難しいですが、そろそろ街路樹の柳の若芽が芽吹きます。
坂道に空き地があったら、土手状になったところを注意してみれば、蕗の薹が花を咲かせたのを見つけることも可能です。
そんなことから、「木の芽時」という言葉は、啓蟄の頃をさす言葉でもあります。

写真は、昨年の今ごろ、東京で偶然見つけた蕗の薹。
この周囲の蕗の薹は、もうずいぶん育ってすでに花が咲いていましたから、何かの拍子にのんびりと顔を出したシーズン最後の蕗の薹です。
そして、その場所を「蕗の薹の発芽ポイント」と記憶にとどめておきました。
が、今年、期待しながら再訪すれば、雑草が抜かれ、土手もきれいに整地され、地鎮祭のあと...。
ああ、残念。都会というのは油断ならないところです。

都会の蕗の薹は希少なので、食べるならばスーパーや八百屋から買うと決めていますが、やはり土からこんもり顔を出すさまを観賞して春を感じでみたいものです。今度は、上野公園の土手あたりとか、植物園とかで、東京だって絶対に整地されない場所で蕗の薹を探しておきましょうか。

啓蟄の日が過ぎれば、もう次は「春分」。
もう暦の上ではなくて、リアルにうららかな春の日がやってきます。
by michiru-hibi1007 | 2011-03-06 15:44 | 暦あれこれ