1日1つの「日本的!」な楽しみ


by michiru-hibi1007

緋寒桜が満開               丙子(ひのえね)の日・旧暦2月18日

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上野公園では、「緋寒桜」が見ごろです。
この「緋寒桜」は沖縄に野生化して咲く桜で、温かすぎて染井吉野は咲かないために開花宣言も沖縄ではこの桜。
1月末にまず沖縄で濃い桃色の花を咲かせたと便りを聞き、そぞろ歩いて花見をする人々の映像などを見て「あれれ、沖縄の人は桜の下で宴会をしないんだ」と、やや小さく驚いていると、少し遅れて、関東地方では、「寒桜」「河津桜」と続く。そして、東京地方の「緋寒桜」の開花は、約1ヶ月遅れの2月下旬あたりから。
この桜は、別名「元日桜」とも呼ばれ、旧暦の正月あたりから咲き始めるからゆえの名だそうですが、実際はそれより開花は遅く、今年はさらにちょっとゆっくりな気がします。

暦は、もう彼岸の明けに近づき、気分は染井吉野の開花をまだかまだかと待ち望む今頃。パンパンに膨らんだ蕾をつけた染井吉野の木々に混ざって、小さな釣鐘のような濃桃色の花が咲いていました。
俯き加減でおっとり開ききらない咲き方と、他の桜なら緑色の萼(がく)、そのあたりまで緋色をしているのが特徴的です。

桜は突然変異がよく起こる植物なのだそうで、育つ場所の環境にあわせて多くの自然種が育つことがよく知られています。加えて、その変化しやすい特徴に目をつけ、江戸時代あたりから植木職人たちによって、さかんに品種改良もおこなわれてきました。
なので、今ある多くの桜は、染井吉野をはじめとして、掛け合わせによる品種改良あるいは自然雑種のものが多いのですが、実は、この緋寒桜こそは、桜の原種のひとつ。
早咲きであることと、俯いて咲く花の特性が、他の桜と合わせた時に面白い影響を与えるためか、緋寒桜を基にした園芸品種も多いのだそうです。たとえば、自然雑種ですが、一足早く咲いた「寒桜」は、「緋寒桜」と「山桜」、2月上旬から伊豆の辺りを彩る「河津桜」は、「緋寒桜」と「大島桜」の掛け合わせです。

これに加えて日本の桜の原種は9種類ほどといわれ、たとえば、丈夫な「山桜」、品の良い姿の「江戸彼岸」、「豆桜」は樹自体もあまり大きくならない可愛い感じの桜で、寒くても咲くのは「丁子桜」などなど。
対して、日本ではこれらの変種や一部園芸品種なども野生化し、約100種類もが山野に自生しているのだそうです。
さらに、大きく里桜とくくられる園芸品種をそこに加えれば、300種類以上とか。開花の時期も微妙に違い、つまり、日本の桜は、それだけでも花リレーが可能です。
それはもう1月から始まっていて、そろそろ熱狂の花見桜「染井吉野」の盛り上がりが待っていて、そして、その後もまだまだ、初夏の入り口まで続きます。
3月弥生の月末から4月卯月は、桜の話題が多くなりそうで楽しみです
by michiru-hibi1007 | 2011-03-22 13:24 | 植物のこと