1日1つの「日本的!」な楽しみ


by michiru-hibi1007

駅弁の日                乙未(きのとひつじ)の日・旧暦3月8日

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たとえば、鎌倉方面に小旅行したら、必ず忘れず大船軒の押し寿司。
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紐を解いて、折り詰めの蓋を開ける。駅弁は、この瞬間がまず楽しい。

今日、4月10日は、駅弁の日なんだそうです。
「4」と「十」を上下に合わせると「弁」という文字に似て見えるからということなんですが、うーん、ちょっとこじつけくさい。しかも、別の日、7月16日には「駅弁記念日」というのもあって、そちらは、宇都宮駅で初めて駅弁が発売された日。
駅弁をめぐる日が、1年に2回もあって、けっきょく、日本人は、駅弁が大好きってことなんじゃないでしょうか。

列車の旅の醍醐味のひとつは、駅で売られるご当地「駅弁」。
小さな箱に、その土地の食文化をぎゅぎゅっと詰めて、見た目も楽しく美味しくて、こんなお弁当を作る街はどんなところなんだろうと好奇心まで刺激します。大きなターミナル駅構内には、種類豊富な駅弁コーナーもあって、列車の中で食べる弁当を調達したり鉄道路線途上の駅弁をリサーチしたりも、旅の楽しみの一部だったりもします。

小さな折詰めの中に繰り広がるのは、深くて広い日本の食の地図。
さあさ、食の旅も列車とともにスタートです。
北の国から蟹とか雲丹に舌鼓をうって、豊富な魚介に魅了されつつ海岸線を列車で下り、山沿いへ向かえば、途中、高原の町の小さな駅で売られていたお肉が美味しいお弁当にちょっと驚く。主食のごはんもよくよくゆっくり味わえば、場所場所でなんとなく違う味なのも不思議です。

ちなみに、折詰などの箱に、主食とおかずをつめた「弁当」を駅で売るというスタイルは、他の国ではあまり例がないそうです。とすれば、駅弁作りに血道を上げる料理人も日本独自で、ついでながら、デパートなどで人気の駅弁フェアもりっぱな日本文化のひとつということです。

そして、駅弁の発祥は...?と調べてみれば、日本人の駅弁好きが嵩じたのでしょうか、これがまた諸説いろいろ。
いちばん有名なのは、先の「駅弁記念日」の由来である、宇都宮駅で1885(明治18)年に発売された駅弁で、握り飯2個とたくあんを竹の皮に包んだもので値段は5銭。最初は、折り詰め弁当ではなかったようです。
この百花繚乱の駅弁食文化は、そんなシンプルなところからスタートしたんだ、と隔世の感。しかしかえって、そのシンプル駅弁、そのままそっくり復刻していただけないかとも思います。

駅弁には、あわてる急ぐが似合わない。
まずは、新幹線にも飛行機にも乗らない旅に出る。途中下車やら、乗り継ぎ待ちのやたらと多いローカル線だけの列車の旅こそ、日本の町々で作られた駅弁当に似つかわしい気がします。
あるいは、駅弁目当てに旅に出でるのも一興。

いろんなことが落ち着いたらきっときっと出かけたいと思いつつ、今日は、旅先の平和な空を思ってランチに駅弁を楽しみます。
by michiru-hibi1007 | 2011-04-10 20:49 | 記念日