1日1つの「日本的!」な楽しみ


by michiru-hibi1007

夏祭り                   丙寅(ひのえとら)の日・旧暦4月9日

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端午の節句もつつがなく終え、今年のゴールデンウイークもあっという間に終わりました。
さて、それではまた普通の日々に...となるはずですが、東京の下町はそうとは行かず、今度は、夏祭りの季節に突入し、ますますヒートアップが続いてゆきます。
祭りは、まず下谷神社が先鞭を付け、神田明神の神田祭と浅草三社祭で最高潮。しかしそれでも祭りはまだまだ続き、5月下旬になれば、下谷の小野照崎神社に湯島と上野五條の天神さん...と、けっきょく、5月いっぱい、東・東京のいづれかの町並みには神輿を担ぐはっぴ姿。まだまだハレの日が続き、見物客は、様々なはっぴの後姿を追うことになります。

...と、そうゆうスケジュールのはずでしたが、今年は、そのほとんどが自粛休止で、特に祭りの花形、御神輿の巡行は全面的に行われません。
御神輿は、英訳された「Portable shrine」のほうがその意味がわかりやすく、つまり、いつもは神社の辺りにいらっしゃるはずのカミサマ方に、祭りの日にのみ特別にお乗りいただく「持ち運び可能なコンパクトな神社」。
カミサマはその神輿に乗って、鎮守する街の様子を見回り、また、氏子の傍へと出かけて行く。御神輿巡行はそんな意味を持ち、だから、道路をまたぐ陸橋の上から神輿を見下ろすなどは、ご法度。カミサマを上から見下ろす不遜な行為となります。

被災された方々のことを思えば、確かに自粛はなるほど仕方ないかとも思うのですが、年に一度しかないカミサマの街巡行...カミサマに自粛していただくという風にも思えるのですが、いいのでしょうか?
と、例年、祭り見物を欠かさない身としては、ちょっと不満なものですみません。

御神輿巡行がなくなれば、併せて当然、祭り装束もなし。
神紋に屋号や商号、町会の印などを背中に大きく染め抜いた印半纏、祭りのはっぴも、それぞれお披露目は年に1度の祭りの日だけ。いつも楽しみにしていた、カミサマを運ぶ「背中の意匠」も、来年までお預けです。

ちなみに、各神社とも、もちろん主要な神事はキャンセルにするわけにもいかず、お祭り自体は何らかの形で執り行われる様子。
ちょっと寂しい印象はぬぐえませんが、やはり、東京の本格的な夏は、下町の夏祭りとともにやってくるもの。
ひとつふたつ、やはり、足を運んでお参りするのが筋か...と思い直してもみます。
by michiru-hibi1007 | 2011-05-11 15:25 | 縁起物