1日1つの「日本的!」な楽しみ


by michiru-hibi1007

番外福島篇 花見山にカミサマを迎えに            己巳(つちのとみ)の日・旧暦4月12日

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少し前にこのブログにも書いた卯月八日の山遊び。
それは、田畑の仕事を休み、高い山に登って花見をしたり海のほうをながめたり、飲食などもして楽しく遊び、山のカミサマを里に迎えるための行事でした。
ここ、福島の街では、カミサマをお迎えする目的があるのかどうかは不明ですが、今頃になると、実際、近隣の山に登って楽しもうとする人がとっても多く。
それは、盆地を囲む山々がことのほか美しく見える季節になったからかも知れず。
あるいは、山に登れば、そこには、岩肌に観音様が彫られていたり、山頂が心地よい自然公園として整備されていることが多いからというのもあるかもしれません。

中でも、市内からやや北西に位置する「花見山」。
そこは、花木栽培を生活の糧とする農家が、自分の山に、少しずつ花の苗木を植えていつしか様々な花で満ち溢れる場所となった、東北の街に忽然とある桃源郷のような場所。
早春の梅や桜をかわぎりに、日本各地から観光バスを仕立てて見学にやってくるほどの人気の場所へ、今日は初夏の花を見ながら登ってみようか。

この時期の盛りは、なんといっても躑躅。
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木々のトンネルをくぐって登り。
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足元には、母子草やら...。
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スミレも見つけた。
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白い藤もたわわに咲いて。
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この灯篭を見れば、もうすぐ頂上。
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ああ、ここからの光景ものどかで豊かで桃源郷のごとく...。
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この花見山を創ったのは、安部氏という個人で、自分の所有する山に何年もかけて少しずつ花の苗を植えた。いつしか、周辺の農家もこの試みに賛同し、少しずつ、花々は増えていったのだそうです。
とにかく美しい光景を創ろうとした、望みはたぶんそれだけだったんでしょうね。

この東北の街で、桜の開花宣言があると、駅とこの場所を繋ぐ臨時のシャトルバスがボランティアの手で運行され、多くの人がここを訪れます。例年ならば観光バスも仕立てられ、全国からもひとが運ばれ、臨時のみやげ物屋がにぎわって、普段は静かな田舎町に、どこからこんなに人が沸いて出たか?ともいうほどになります。
しかし、今年は、西の山を越えてやってきた危険なもの...。
そのために、いつもの賑わいがなかったそうです。

さて、カミサマはいらっしゃいますか?
今年は、田畑にとっても里に咲く花々にとっても厳しい1年になりそうですが、それでもいっしょにいらしてください。
by michiru-hibi1007 | 2011-05-14 22:29 | 年中行事・祭・縁日