1日1つの「日本的!」な楽しみ


by michiru-hibi1007

突羽根(つくばね)               戊申(つちのえさる)の日・旧暦11月25日

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浅草寺の「羽子板市」も、とうとう今日が最終日になりました。
豪華絢爛な押絵細工の羽子板は何度見ても、うっとり美しいものですが、最後に、ちょっと忘れちゃならないのが板で突かれる「突羽根(つくばね)」のほう。
1個、2個では、ちょっとキレイなおもちゃ...といった感じしかしないこれが、専門の屋台で、まとめて売られる様子はカラフルで圧巻。
羽子板とは違った意味での美しさです。

羽子板の縁起担ぎは、”邪気を跳ね返す「板」”であることに対し、突羽根の縁起物としての意味合いは、華やかな羽根ではなくて、先端にある黒く丸いものにあるのだそうです。
今は、いろいろな素材で作られるようですが、この部分は、ムクロジという植物の種で作るのが正式。ムクロジには「無患子」という字が当てられていて、つまり「子が患わない」。
...と、子どもが健やかに成長する願いがこめられたものなんだそうです。

さらに、かたいムクロジの部分を「豆=魔滅(まめ)」と見立てて、魔除けになる。
あるいは、”マメに暮らせる”。
羽子板に突かれた羽根が、害虫を食べる「トンボ」に似ているので、”悪い虫がつかない”。
...などなど、江戸人たちは、駄洒落、こじつけなんでもありで、女児の魔よけになる方向にたくさん縁起を担いだもようです。

さて、ぐるり屋台を突羽根中心に観察したところによると、種類は、大きくわけて写真のふたつ。
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すっと尖ったものと、羽根が大きく開いたもので、おそらく飛び方が違うのでしょう。

これらが、竹の棒に数個挟んで売られていたり、巾着風の袋入りだったりと売り方の一工夫も嬉しくて、それでだいたい1000円ぐらい。
羽子板一枚買うには、ちょっと覚悟がいりますが、これなら縁起物としても気軽です。

ええっと...女の子というには、ややとおの立った者ですが、ふたつもとめて、来年の健康の御守りといたしたく思います。
by michiru-hibi1007 | 2011-12-19 12:25 | 小さなカミサマ・縁起物